
2026年6月27日(土)より、Lei Gallery Tokyoにて、漆芸家・室瀬祐さんによる初個展「山と雲を渡る」を開催いたします。
本展は、Lei Gallery Tokyoの第一回企画展として開催いたします。
室瀬さんは、蒔絵と螺鈿を中心に制作を行う漆芸家です。
現在は、国内有数の漆産地である茨城県・奥久慈に「工房 山のは」を構え、漆芸作品の制作とともに、漆の材料や技法、文化財に関わる研究にも取り組んでいます。
漆の深い艶。
蒔絵の細かな光。
螺鈿にあらわれる、淡い揺らぎ。
近づき、角度を変え、時間を置くことで、少しずつ立ち上がる陰影を体験ください。
山と雲を渡る




本展の題名は、「山と雲を渡る」。
漆は、木から採られる樹液をもとにした素材。
人の手を通り、塗り重ねられ、磨かれ、器や箱、装飾へと姿を変えていきます。
室瀬さんの作品には、素材に含まれる時間と、手仕事の跡が静かに残っています。
山に育つもの。
雲のように移ろうもの。
そのあいだを渡るように、漆の表情が立ち上がります。
出品作品について
本展では、新作13点を中心に、全15点を展示・販売いたします。
主題1|水

《乾漆蒔絵水盤「雲の泉」》《乾漆蒔絵水器「灯」》では、「水を飾る」という考えのもと、水盤や水器という形を通じて、天地をわたり循環する水のあり方を見つめます。
主題2|雲

《蒔絵額「雲」》《蒔絵額「気流」》は、「額」の作品群です。山間を流れる雲、谷間をわたる風、言葉になる前の感覚や自然の気配を、繊細な蒔絵で描き出します。
主題3|植物

《蒔絵螺鈿香合「紫陽花」》《蒔絵香合「公孫樹」》《花杯「白椿」》《花杯「福寿草」》では、芽吹き、開花、黄葉など、植物が見せる生命力と一瞬の輝きを表現します。
主題4|月

《蒔絵酒杯額「月暦」》《蒔絵酒杯「望月」》《蒔絵酒杯「寝待月」》は、満ち欠けをくりかえす月の姿を主題としています。酒を注ぐと杯がわずかに揺れ、内側に蒔かれた金粉が複雑な表情を織りなします。
Lei Gallery Tokyoにて
会場となるLei Gallery Tokyoは、代々木上原のLei In Praise of Shadows Flagship Store内に開設されます。
店内には、室瀬監修による拭き漆の展示台天板が設えられています。作品と同じく、漆という素材が空間の中に静かに息づいています。
展示作品だけでなく、作品が置かれる空間の光や影、素材の質感もあわせてご覧ください。
会期中、室瀬さんは全日程で在廊予定です。作品について、漆について、制作の背景について、直接お話を伺いながらご覧いただけます。
開催概要
展覧会名:室瀬祐 漆芸展「山と雲を渡る」
会期:2026年6月27日(土)〜7月4日(土)
会場:Lei Gallery Tokyo
住所:〒151-0064 東京都渋谷区上原1-30-12 UEHARA TERRACE 1F
営業時間:11:00〜19:00
※最終日は17:00まで
入場:無料
作家在廊:全日程在廊予定
作品:展示販売
室瀬さんによる直接のご案内をご希望の場合は、下記記事最後に設置されている予約フォームからご予約ください。
「山と雲を渡る」自身初の個展に向けて|漆芸家 室瀬祐さん
作家プロフィール

室瀬祐|むろせ・たすく
1985年、東京生まれ。漆芸家・室瀬和美の次男として生まれる。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、鶴見大学大学院文学研究科文化財学専攻にて文化財学博士号を取得。
漆芸作品の制作と並行し、国内外における文化財の材料・技法研究、教育活動にも携わる。2023年6月、茨城県奥久慈地方に移住し、工房「山のは」を設立。同時期に、東京・中野の住宅地に文化交流拠点「なかの雲」を開設。
現在は、東京と奥久慈の二拠点を行き来しながら、漆を「育てる」「作る」「伝える」活動を続けている。
