語られなかった背景。明るさの裏側にあるもの。
そうした部分に目を凝らすことで、はじめて立ち上がる価値もある。
Leiは、「陰翳礼讃」という考え方を通して、ものや空間だけでなく、
ブランドや人の在り方にも向き合っていきたいと考えています。
私たちのインタビュー記事では、その思想に共鳴するブランドや人々の仕事、そして生き方を、静かに掘り下げていきます。
「やり切った、その先へ」|永井葉月さんの、次の時間

今回お話しを伺ったのは、フィールドホッケー日本代表として3度のオリンピック出場(リオデジャネイロ、東京、パリ)を果たした、永井葉月さん。
勝つことが一番重要だった世界に、長く身を置いてきた人。そう聞いて思い浮かべていた姿と、永井葉月さんの佇まいは、少し違っていました。
自然体で、フラット。芯の強さは感じるのに、物腰は柔らかく、どこか力が抜けている。
現役引退から役9ヶ月。この対談では、競技の話だけでなく、永井さんが「やり切った、その先」で見つけた時間について、静かに言葉を重ねています。
ホッケーと共に歩んだ人生

【永井 葉月(ながい はづき)】
元フィールドホッケー日本代表。リオデジャネイロ、東京、パリの三大会でオリンピックに出場。長年トップレベルで競技に向き合い、引退後は若い世代の育成や競技普及に携わる。現在は将来のカフェ開業を見据え、新たな挑戦を続けている。
永井:特別な出来事というより、環境としていつもそばにありました。
両親も日本代表としてプレーしていて、出身地の岐阜県各務原市には、子どもから社会人、代表選手までが同じグラウンドで練習している場所があったんです。
佐藤:ごく自然に、ホッケーの道に進んでいったんですね。
永井:そうですね。子どもの頃から一番身近なスポーツでしたし、将来は代表選手になるものだと思っていました。小学3年生の頃には、「あの日本代表のユニフォームを着たい」と思っていましたね。
佐藤:幼少期からホッケー一筋なんですね。子供の頃の永井さんをそうさせたホッケーの魅力はなんだと思いますか?
永井さん:ホッケーって、音がすごく印象的なんです。スティックにボールが当たる音、スティック同士がぶつかる音。身体もぶつかり合うし、スピード感もある。目でも耳でも楽しめるところが魅力だと思います。
やり切ったからこそ、手放せたもの

佐藤:3度のオリンピックを経験されていますが、まだ選手を続ける選択肢もあったのでは?
永井さん:ホッケーを完全にやり切れたと思えたから、引退を決めました。
実は東京五輪のあと、一度引退を考えたことがあって。燃え尽きたような感覚で、スティックに触れられない時期がありました。好きなのに、できない。その時間は、精神的にもかなりきつかったですね。
佐藤:永井さんにもそんな時期があったんですね。
永井さん:でも、周りの人に支えられて、パリまで行けた。そこでやっと、「もういいな」って思ったんです。
佐藤:その感覚って、どういうものだったんですか?
永井さん:ホッケーでの夢が、なくなったんですよね。探しても、見つからなかった。でも、それが悪いことじゃなくて。本気で出し切ったからこそ、自然にそう思えたのかなって。
人の交差地点になるカフェを作りたい

佐藤:完全に後悔なく、やり切れた上での選択なんですね。ホッケーを引退された今は、どんなことに取り組んでいるんですか?
永井さん:若い世代の育成と、ラテアートに夢中になっています(笑)。子供達を海外に連れて行く活動やオンラインコーチングをしながら、将来自分のカフェをオープンするために、修行しています。
引退後、人生で初めて「ホッケー以外」にも時間を使っていますね。不思議な感覚がありつつも、とても楽しい毎日を過ごしています。
佐藤: カフェで修行!コーヒがお好きなんですか?
永井さん:そうなんです。ヨーロッパ遠征に初めて行った時に、現地のカフェ文化がすごく素敵だなって思って。コーヒーへの熱が芽生えたのは、その時からですね。
佐藤:ヨーロッパのカフェ文化のどんなところが好きですか?
永井さん:学生がのんびり過ごしていたり、大人が議論していたり。お互い干渉しすぎず、同じ空間にいる感じがすごく心地よかった。コーヒー一杯で、あの雰囲気が生まれるのが素敵だなと思って。それがきっかけで、「将来は自分のカフェを経営したい」と思うようになりました。まだ先の話しですけどね。
佐藤:どんなカフェを作りたいとか、イメージしているものはあったりするんですか?
永井さん: さまざまな人が集まり繋がるカフェにしたいですね。美味しいコーヒーが飲めることはもちろんなのですが、自分がしてきた経験や、つながりのある人がその先の人を呼んで緩く繋がれたり。そんな人の交差地点としての、カフェを作りたいと考えています。あと、子供達を海外に連れて行きたいって思っています
切り替えるための「香り」

佐藤:海外遠征もかなり多いですよね。香りの文化に触れる機会も多かったのでは?
永井さん:遠征は100回以上行っていますが、香水をつけている人は本当に多いです。最初は強く感じましたが、何度か経験するうちに、香りが好きになりました。
佐藤:何か考えが変わる出来事があったんですか?
永井さん:たまたま通り過ぎた人で、とても好きな香りがする人がいたんです。香水への印象が180°変わりました。香りって自分の好みのものとそうで香りって、好みかどうかでこんなに感じ方が違うんだと。
佐藤:海外の選手だと、試合とかでも沢山香水をつけている選手も多そうです(笑)。
永井さん:そうなんです。中にはキツすぎる相手選手もいましたが…。
私も、試合前に必ずお気に入りの香水をつけていましたよ。それがないと、なんか違うと言うか。落ち着かないんですよね。気持ちを切り替えるというか、勝負にしに行く感覚に入っていける感じがして。
佐藤:まさしく、香りがスイッチのような役割をしていたんですね。
永井さん:本当にその通りです。香りによって自分の気分も変わりますし、選ぶ香りもその人の個性が出るというか。そこは本当に面白いと思いましたね。
佐藤:どういう気分になりたいか?でも選ぶ香りも変わる感覚はありますよね。いつもLei Perfumed Moisturizing Shampooを使ってくださり、ありがとうございます。Lei Perfumed Moisturizing Shampooのどんなところが好きですか?
永井さん:私は、癒しのシャンプーとしての印象を覚えました。洗っている時もそうなのですが、ドライヤーで乾かしている時にふわっと香る感じが、動から静に切り替わる感じがして気に入っています。
佐藤:本日はインタビューありがとうございました。
編集部ノート
永井さんが語っていた「切り替えの感覚」は、競技の世界だけにあるものではありません。
一日の始まり。何かをやり切ったあと。
気持ちを次の時間へ移していくための、短いけど充実した「間」。
自分の状態を丁寧に整えながら、納得できる時間を重ねていくこと。
そこにあるのは、静かでありながらも、確かな時間でした。
Leiも、そんな日常の「間」に寄り添うことを大切にしています。
永井葉月さんにご使用いただいているのは「Lei Perfumed Moisturizing Shampoo」。
やさしい洗浄力、ダメージ補修、しっとりとした仕上がり、そして頭皮ケアのまで行えます。
これ一本で完結するコンディショニング処方のシャンプーです。
