
LeiのFlagship Storeには、拭き漆のしつらえがあります。漆芸家・室瀬祐さんの監修、「工房 山のは」のご協力のもと、カウンターと製品展示天板に、その仕上げを採用しています。
『陰翳礼讃』の著者である谷崎潤一郎氏は、漆について「日本の漆器の美しさは、そう云うぼんやりした薄明かりの中に置いてこそ、始めてほんとうに発揮されると云うことだった。」と記しています。強い光の下で輪郭を誇示するのではなく、控えめな光の中で、奥行きとして現れる美しさ。
漆という素材

明かりの中での美しさが変化していく”佇まい”に、陰翳礼讃の美意識が重なります。
日中の自然光でも、夜の灯りでも、同じ表面が同じままに見えることはありません。その不確かさが、むしろ確かさとして立ち上がります。
昼の自然光と、夜の灯り。角度、距離、時間。周囲の条件が変わるたび、表情がわずかに変わっていく。
「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰影のあや、明暗にある。」――Leiが表現しているものも、この一説から着想を得ています。
光と影の体験



Leiは、コレクションそのものだけでなく、そこに立ち上がる影まで含めてプロダクト体験だと考えています。
光と影が同じ立場にあり、時の流れの中で景色と感覚が変わっていく。
夜の灯りの下で、あるいは少し光が控えめな時間帯に、しつらえやコレクションを眺めてみてください。
心と身体を0へと戻す。
もう一度動き出せる状態への、小さなきっかけ。
光だけでも影だけでもない、ニュートラルな体験を。
